ラテラルだより

query_builder 2024/10/10
ブログ

「運命」と「宿命」について考えてみよう


よく私たちは「運命的な出会い」とか

「それがあなたの運命だ」という言い方をします。

この運命という言葉の響きの中には

「あらかじめ人間の意志を超えて決められていること」という意味が込められているのではないでしょうか。

しかし、私たちの人生の中で何が最初から決められていて、何が決められていない のかーこの線引きをすることは簡単ではありません。


「なぜ自分にはこういう状態で生を受けたのか?」


といくら問うたとしても、それに対する明確な答えは出てこないでしょう。

哲学者のハイデガーは「実存哲学」の中で「人間は被拶的存在である」と語ってい ます。つまり、人は氣がついたら、なんだかよくわかないけれど、この世の中に放り込まれている存在だというのです。自分の意志やカとは無関係に決定されているもの。 これが「宿命」と呼ばれるものなのです。

私たちがこの世に生を受けるというのはどう考えても、自分の意識の範疇にはありません。あらかじめ決められているものであるというのが、ハイデガーの考えです。

この考え方に近いものが占いと称されるもの 四柱推命の中にもあります。千支・九星・算命術・紫微斗数・星占い・西洋占星術・四柱推命などです。それらは、その人の生まれから、その人の運命を決定づけようという考え方であり、運命論の主流のひとつを成しています。 つまり、その人が生まれたときには、そのとき固有の宇宙のエネルギーが働いていて、それがその人の人生の運命を決定づけているという考え方です。今回ではこの分野のことは扱いませんが、九星など研究しながら人の運気を判断してみると、決してでたらめだと決めつけられないおもしろい結果が見られるのも事実です。 ただ当たり前のことですが、同日同時間、同じような場所に生まれたからといって同じ人生を送るはずはありません。


人間の人生は生まれながらにすべて決まっているのだと、その反面「生まれも人生を判断するひとつの基準ではあるが、最後はどのように生きるかという人の意識が決定していくのです」とも教わりました。


【人間の幸不幸が生まれながらに決定しているという考え方】


人間の人生は、たとえその生まれがどうであっても、『意識と行動』によって形成されるところに、人間の尊厳と価値があるのであって、生まれによって人の人生が決まるわけではないと私は考えています。

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